適当に人と群れるなら、一人でいることを望むハツ。
その気持ち、すごく分かる!そう思いながら、一気に読んだ。
私も中学の時にそう思っていたから。
たいして面白くもない話で愛想笑をして。
あまり興味を持てない選択の授業を一緒にとって。
教室の中で、ひとりになるのは嫌だ。
そうして合わせてきたけれど、ある日ばかばかしくなった。
それは、人に合わせていても、孤独を感じる瞬間があるから。
テストが返される時間。その時間が大嫌いだった。
グループのみんながテストの点を見せ合っている中で、私は仲間に入れない。
グループの人たちの点数よりも、ずっと良い点数だったから。
見せ合ったところで、コメントに困る訳だけど。
それでもやっぱり、寂しいとは感じる。
みんなはわいわい騒いでいるのに、私はただ机に座っている。
先生も先生だ。テストを返したら、すぐに答え合わせをしてくれればいいのに。
みんなが落ち着くまで、待ってるんだ。
ひとりぼっちで待ってる時間は、短いけれど、とても長く感じる。
わざと悪い点を取ったら、仲間にいれてもらえるかしら?
そんな風に考えたこともあったけど、ばかばかしくてやめた。
なんで私が、わざわざ悪い点をとらなくちゃいけない訳?
そう思ったとたん、今まで大事にしていた関係が虚しいものに思えた。
こんな風に、簡単に仲間はずれになってしまう。
そんな関係、守るに値するものだろうか??
しがみつくほどの価値なんかない。離れていくなら、いらない。
そして関係を放棄した。
グループからは距離をとって、たまに一緒にいる程度。
完全にクラスで孤立していた訳ではないし、いじめられていた訳ではなかった。
休み時間は嫌だったけれど、放課後は部活があるし、グループがなくてもやっていけた。
あとは、他のクラスにいた親友のおかげ。心から信じることができたから。
この子との関係は、捨てられない。今でも、大好き。
そして、高校生になって中学との差に愕然とした。
悪口も無く、閉鎖的なグループも無い。何事にも一生懸命。
すごい、カルチャーショック。
高校の友達に会って、失くしたくない関係がたくさん増えた。
ハツになる可能性は私にもあった。
高校が中学みたいな場所だったら、私は確実にハツだったと思う。
人と関係を築くのがめんどくさくて、余り物だったかも。
授業中に、紙をちぎっていたかも。
にな川がいるかどうかは、わからないけれど。
にな川、すごく気持ちわるいけど、オタクでなければ素敵だ。
多少、蹴りたくはなるかもしれない。
いや、蹴るというよりは、つねりたいな。
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多分今年、6冊目。年間目標100冊の中にライトノベルを入れるかどうか、迷う。
達成できなさそうだったら、加えようかな。
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